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2025.12.03
【はじめてのFPC】電線からFPCへの切り替え‐その1
コラム配線材料を電線からFPCに切り替える事により、様々なメリットをご提供できます。
今回は1.薄い,2.軽くなる,3.取り扱いの手軽さ,4.柔軟性について、ご説明します。
薄い
標準的なFPCでおおよそ、片面板で0.1mm,両面板で0.2mmの厚みとなります。更に薄い構成も可能です。
これに対して電線は、細いものでも電子ワイヤで直径0.45mm程度,極細同軸線でも0.25mm程度以上となります。
より狭いスペースや隙間を利用しての配線が可能となります。
軽くなる
FPCは多数の芯数がまとめられるので、必要な芯数で比較した場合、電線に比べ圧倒的に軽くなります。モバイル機器,車載,航空などの用途に最適な部材です。
この軽量化できるメリットについては、改めて詳しくご説明します。取り扱いの手軽さ
電線・ケーブルで配線していく場合、結束や配索が必要で人手に頼った設置が一般的でコストもかかります。FPCは全ての配線を一つのフィルム内に収め、形状も自由に作成出来るため、ロボットなどを用いた自働化への対応も可能。マニュアルでの設置でも配線間違いの恐れもなく、容易に設置・接続できます。
柔軟性
FPCはテープ,フィルム状をした柔軟性のある基板ですので、湾曲させたり折り曲げる事により、筐体の形状に沿った、配線が可能です。 但し、FPCの上下(フィルムの表,裏面側)への折り曲げには柔軟ですが、フィルムの幅方向(横方向)への曲げ,湾曲は困難です。


