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2026.01.09

【はじめてのFPC】電線からFPCへの切り替え‐その2

コラム

配線材料を電線からFPCに切り替える事により、様々なメリットをご提供できます。 前回に続いて、5.直接部品が実装出来ます,6.信頼性の向上,7.設計の自由度について、ご説明します。

  1. 直接部品が実装出来ます

    FPCは基板の一種ですので、部品を直接実装する事が出来ます。はんだへの耐熱性もありますので、電線の様にシース,絶縁材料が溶ける,焦げる心配もありません。
    また、他の基板(硬質基板など)への接続へもFPC内に嵌合端子を形成する事で、硬質基板側のコネクタのみで済む様、設計する事も可能です。電線の様に電線側・基板側双方にコネクタを準備する必要なく、トータルコストの低減が出来ます。

    【はじめてのFPC】電線からFPCへの切り替え‐その2画像1
  2. 信頼性の向上

    硬質基板間を電線で配線橋渡ししていた様なケース(硬質基板-電線-硬質基板)では、1つのFPCのみに変更する事も可能です。トータルコストの低減が見込まれるだけではなく、コネクタ接続,はんだ接続箇所を削減できることにより、絶えず振動する環境などでの使用では信頼性も向上します。

    【はじめてのFPC】電線からFPCへの切り替え‐その2画像2
  3. 設計の自由度

    電線はAWGなど、規格に沿った品種しか調達出来ませんが、FPCは銅箔厚,ベース(フィルム)厚などを選択する事でお客様の要望に沿った厚み,一品一様なため配線する筐体形状に合わせた形状にする事などから、筐体内のスペースを有効活用する事が可能です。

    【はじめてのFPC】電線からFPCへの切り替え‐その2画像2

    様々なメリットを持ったFPCですが、考慮すべき点もあります。高い設計自由度が得られる反面、専用設計に関する費用が発生します。また、一品一様なので各FPC毎に治工具費(金型や該当FPCを作成するための専用治工具費)も必要となるため、必要数量が少ない場合は電線より割高となります。
    またEMI(電磁干渉)については、電線でもシールド付電線を使用する様に、シールド対策を施した設計のFPCを使用する必要があります(インピーダンス制御も可能です)。